修正時対応署名の元祖

いつも治験にご協力いただきまして、ありがとうございます。

 

太平洋戦争の終戦日は昭和20年8月15日であると、小学校で習ってきたわけですが、

実はこの日は玉音放送が流れた日であり、

世界では、昭和20年9月2日が終戦日とされているようです。

この日、東京湾に停泊したミズーリ号という船の上で、日本は降伏文書にサインをしています。

 

敗戦国である日本人代表者2名の署名の後、

現場に立ち会った連合軍の国々の代表者、GHQのマッカーサーなど計10名が署名を連ねていくわけです。

 

けれども、

実はある国の代表者が、間違って一段下に記載してしまいました。

そのため、その後の人たちは、一段ずつ下にずれて署名することになりました。

でも、署名欄の下には「カナダ代表」など役職について印刷が予めされているわけです。

 

そう!ピンときたあなたは、治験関係者です。

(そもそもこのブログは治験関係者以外読まないかもしれませんが)

Print Nameが記載されていたのに、別の先生が違う先生のところに署名を書いちゃった!

経験ありませんか?

 

この降伏文書の齟齬に気付いたのは、日本の担当者とのこと。

マッカーサーたちはすでに勝利の祝杯を船上であげており、どうにもならない。

しかし、日本としては、不備のある文書をこのまま受け入れることはできないと主張。

マッカーサーの代理であるアメリカ軍中将に依頼し、

プリントされている単語の修正、さらに修正者の署名の記載を求めという話を、今年の春ごろにテレビで拝見しました。

この放送で、日本人は昔から、きれいな文書、正しい文書でなければいけないと思っていたのだと知ることができました。

 

紙のCRFは少なくなりましたが、

WSでも「誤記のため修正、修正日、修正者署名」などの記載が必要です。

 

めんどくさがらず、修正した際には、明確に正確な記録を残す。

 これからも心掛けていきます。

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