~花粉症は突然に~

ご無沙汰しております。3か月ぶりの登場ですが、皆様いかがお過ごしですか?私は先週くらいから、な~んか眼と鼻の調子が悪いんですよね...

えっ あなたも?! これってもしかして...

そうだ あれだ! ついにやって来たんだ!! 毎年恒例のあの季節が!!!

ってことで、今回は花粉症についてお話しします。

 

当事者にしか分からないんですよね、このツラさ(泣)

実は私もわからない側の人間だったのですよ、あの日までは。マスク半分.gif

忘れもしない16年前の3月... 

~花粉症は突然に~ (BGMは勿論あの曲♪)

 

当時私は、街中の総合病院に勤めていました。しかし、病院の新築・移転に伴い、杉山に囲まれたのどかな田園風景広がる郊外の新病院への異動を余儀なくされたのでした。

2002年1月、新天地での仕事が始まりました。新年のおめでたい気分などあるわけもない。それまでぬるま湯に浸かり過ぎていたので、中堅の年齢だった私にはツライものでした。できない自分が情けなくて...何歳も年下の先輩に、新人同様に教えてもらう日々。何だか眼鼻がおかしくなってきましたが、気にする暇もなく鼻をかみかみ仕事をしておりました。そして、気が付けば熱とともに鮮やかな黄色の鼻汁が...そう、鼻炎が悪化して副鼻腔炎になっていたのです。鼻炎とは無縁だと思っていたので、いきなりの展開に困惑しました。

でも、実は"いきなり"ではなかったんですね~これが。

 

ここで、花粉症のメカニズムを少し...

体内に花粉などの抗原(アレルゲン)が侵入すると、免疫反応によって身体が「こいつは危険な物質だ」と判断して抗体を作り、体内の肥満細胞の表面にくっつきます。その後、再びアレルゲンが侵入して抗体に接触すると、肥満細胞からヒスタミンなどの物質が放出されてアレルギー反応が起きるのです。

※ 肥満細胞といっても、"脂肪が蓄積している肥満"とは関係ありません。肥満細胞は顆粒をたくさん抱え込んでいて、肥満体を思わせる姿をしていたことから"肥満"という名前が付けられたと言われているそうです。 

肥満細胞は様々な組織に存在していて、鼻粘膜で反応が起きればくしゃみ・鼻水・鼻づまり、気管支では喘息や呼吸困難、眼では涙が出たり眼の痒みなどが症状として現れるわけです。

「アレルギーを起こしてるのは肥満細胞?!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

肥満細胞は悪者のイメージが強いのですが、炎症など免疫反応を起こすことで、病原菌などの有害なものから体を守る重要な役割も果たしているのです。見かたを変えれば、

  • ● くしゃみで吹き飛ばす
  • ● 鼻づまりで中に入れない
  • ● 鼻水・涙で洗い流す

最前線で有害なものの侵入を防ごうと働いてくれているのです。何とありがたい反応でしょう!

人間の体ってすごいですね~ \(^o^)/ 肥満細胞バンザーイ  \(^o^)/ 

アレルギー反応の出方や程度については、諸説あるので詳しくは述べませんが、アレルゲン(花粉・ダニ・食品など)や食生活、環境汚染や気象の影響、ストレス、自律神経のバランス、遺伝などが関係しているようです。私の場合は、杉山に囲まれた環境、慣れない業務、覚えることいっぱい、毎日超過勤務、夜勤もめいっぱい、夜勤終っても寝てられない、家庭との両立、父から受け継いだ体質など、見事に条件がそろって発症したんですね。

そして、我が娘たちにも"もれなく"引き継がれております。なっちゃったからには仕方ありません。自分の体ですから、上手に付き合っていかなきゃです。

娘たちよ 花粉症は母の子である証だ!(ごめんね)

 

昨日の雨からの晴天、そして強風。明日は花粉の飛散が非常に多いとか...こちらも条件がそろったようです。どちら様も お気を付けくださいませ。medical03.jpg

では、最後に一句

春一番 駆け出す我が子に 「はいマスク」

お目汚し 失礼致しました。

                                                                  

  

 

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